人事部門の未来:先駆者か、それとも傍観者か デジタル時代に二極化する人事部門
世界中のHRリーダーを対象に、AI、RPAなど人事部門のデジタル化と今後の戦略に関する調査を行い、日本についても考察しました。
世界中のHRリーダーを対象に、AI、RPAなど人事部門のデジタル化と今後の戦略に関する調査を行い、日本についても考察しました。
デジタル経済への急速なシフトが、ビジネスやビジネスを支えてきた旧来の人事機能の性質を変えつつある状況下において、今日の企業は気の遠くなるような様々な挑戦を強いられています。人事部門の変化はもう避けることができないものですが、KPMGが2018年に実施した人事部門の未来に関するグローバル調査で、この変化に対するHRリーダーの相反する対応およびアプローチが明らかになりました。
この調査は、世界中のHRリーダー約1,200人を対象に実施されましたが、先進的なHRリーダーと、傍観しているHRリーダーの間には、明確な溝があることが判明しました。先進的な考えを持つHRリーダーは、洞察やリソースを活用し、従来の人事モデルや人事部門の役割を再定義することに自信を持っています。彼らは、戦略的な計画に従い、分析やデジタルレイバー、人工知能(AI)などの新しいテクノロジーを採用しはじめ、デジタル時代の成功に欠かせない新たなスキルを求めています。
特別で新しいスキルが、デジタル時代に成功を収め生き残るために重要になりつつあると同時に、優秀な人材を惹きつけ、繋ぎとめるための新たな従業員体験を提供し、多世代で構成される従業員の期待に応えることも必要です。
従業員と、最先端ロボットや自動化、AIとの共存を促進するために、労働力構成を大幅に再編することも必要不可欠であり、その再編成を人口動態上の傾向と一致させることで、5つの世代から構成されるこれまで以上に多様な従業員を1つにまとめることが可能です。さらに、データや分析ツールを最大限に活用し、十分な情報を収集した上での、意思決定
や予測的洞察の実施など、まさにやるべきことは山積みです。
本調査で、デジタル変革に対する不透明かつ傍観的対応の危険レベルが明らかになりました。
目次
- 先駆者かそれとも傍観者か
- 主要な調査結果
- 人事部門とマネジメントの認識における乖離
- 従業員体験がマネジメントの優先課題に
- 人とデジタルレイバーとの融合
- 人事部門に求められる「価値の提案」とそこにある課題
- EE(Employee Engagement)とEVP(Employee Value Propositions)にみる「価値」の多様化
- 変化ではなく進化する 人事とデジタルテクノロジーの共存に向けて
- 人事部門の未来
- 本調査について
- KPMGによる支援
レポートの全文についてはダウンロードPDFをご参照ください。