世界的な大流行となった新型コロナウイルスは、私たちの社会に様々な角度から大きな影響を与えました。生活様式や価値観そして働き方に至るまで、今まで「当たり前」だと考えていたものが「当たり前ではない」ことに気付かせてくれました。今回は緊急事態宣言の解除を受け、KPMG Ignition Tokyo(KIT)のメンバーに久々に集まってもらい、「KITの働き方」について話してもらいました。

(このインタビューは新型コロナウイルスまん延防止対策を十分に考慮し、ソーシャルディスタンスを保ちながら行いました。)

WorKIT-member

Spencer: 今日は本当に久しぶりにオフィスに出勤しました。前回オフィスに来たのが去年の10月頃だったので、半年ぶり!Kaylinaとは19年の12月から仕事をしているけれど、直接会うのは今日が初めてですよね。初めて会った気がしませんが(笑)。 Antonioとも初めて会いますが、ずっと前からオンラインのランチや会議で会っています。他のみなさんも久しぶりという感じが全然しない…何か不思議な感覚です。

Kaylina: はじめまして、Spencerさん(笑)。細かくコミュニケーションをとっていたので、特に会えないことが大変だとは感じませんでした。入社前からSpencerさんや人事の担当者とメールなどでやり取りしていて、「KITは良い会社なのだな」という印象はありましたが、パンデミックの影響で入社が半年以上遅れたので、やはり不安はありました。大学の同級生には、内定が突然取り消しになるなど、先が全く見えず苦労している人もいました。KITは今どんな状況なのか、何が変わって、どんな選択肢があるのかを、その時々できちんと説明してくれたので、余計な事を想像して思い悩む必要がありませんでした。入社して「ああ、やっぱりいい人達ばかりだし、働きやすい!」と実感しました。

Naoko: 私もKaylinaとは初めましてです。カウンセラーとしてミーティングはたくさんしてきましたが、実際会えるとやはり嬉しい!

Daniel: 私とSpencerは前職からの仲ですが、こうして久しぶりに会えるのは嬉しいですね!Antonioとも実際会えたのは前回オフィスに来た10月が最後でしたよね?

Antonio: そうですね。半年以上前ですが、そんな感じは全然しません。本当に不思議な気持ちです。

Spencer: 新型コロナウイルスがここまで流行するとは2019年は誰も想像しませんでしたよね。KITがオフィス通勤制限を開始したのが2020年の3月でした。その時と比べて私たちの働き方はどう変わったでしょう?変わらないものもひょっとしたらあるかもしれません。まずはその点について皆さんに話を聞きたいと思います。

~パンデミックで何が変わった?変わらないものは?~

Spencer O, Director

Spencer O, Director

Daniel: 2019年は、KITがKPMG コンサルティングから会社として独立したばかりでした。ほんの数個のデスクから始まって、社員数がどんどん増えている最中に今回のパンデミックが直撃しました。当時私たちは、「透明性が高いこと」というのをとても重要視していて、この姿勢は今も大切にされていると日々感じています。また、会社のスタートアップ時というのは成長と変化がほぼ同義語です。当時は(そして今も)KITは常に変化していますよね。だからパンデミックで起きた社会の変化も呑み込めたのではないかと思っています。

Spencer: 確かに、リモートワークになって、実際に膝を突き合わせることができないからこそ、組織の透明性というのはどんな規模の会社でも重要さを増している気がします。そう考えると、KITのビジョンやミッションは創業時と全く変わっていません。入国制限などの障壁もありましたが、会社のダイバーシティも変わりなく保たれています。一方で、KITの存在意義に関しては良い意味で変化がありました。日本のDXに関して言うと、パンデミック前は中々受入土壌が整っていなかったDXへの注目が一気に高まりました。DXを支える会社として、KITの存在意義は以前より高まっていますよね。

Antonio: 私の場合、大学を卒業してから初めて働いた会社がKITでした。新型コロナウイルス流行前の世界で働いた経験がありません。なので、この働き方が自分にとってスタンダードというか…以前の働き方というのがどうだったのか、興味深いです。KITでは、とにかく社員の皆さんがオープンで、リモートでもコミュニケーションを取りやすいです。リモートだと、気軽に声をかけることができないと思っていましたが、そんなことはありませんでした。

Spencer: なるほど。確かに経験がないと、比べることができないですからね。やはり通勤時間などは大きく変わりました。私の場合往復3時間です。これを通勤ではなく、家族と過ごす時間に使えるようになったのは本当に大きな変化でした。地方に移住して仕事をする、という人も世の中では増えているそうです。そう考えると、良い変化もたくさんあったのではないでしょうか。一方で、物理的に「会えない」ことで生じる問題も無視できません。チーム内のCohesion(結束)は以前より気を配る必要が高くなったのではないでしょうか?

Kaylina R, Intern

Kaylina R, Intern

Naoko I, Manager

Naoko I, Manager

Daniel: オフィスに来ることがなくなってからは、Microsoft Teams(オンラインのコミュニケーションツール)でチーム内のコミュニケーションをより対面に近い形で行うことができていると感じています。Teamsがないリモートワークはもはや想像できません。逆に言うと、そういったツールが発達したことによって、今までのリモートワークがより快適になりました。リモートワーク2.0ですね。とはいえ、対面では伝えることができた、細かな非言語コミュニケーションはオンラインでは難しいことも事実です。口頭でも文章でも、より明確で誤解を生みにくいコミュニケーションが必要になったと思います。

Naoko: 仕事の効率は上がったような気がします。以前のように平日は仕事一色で休日にゆっくり休むというスタイルではなく、1日の中で意識的にオンとオフを分けることで、ライフスタイルが大分変わりました。

Spencer: 以前は、前の会議が少し遅れると後の会議がドミノ倒しで遅れていくという負の連鎖が良くありました(笑)。会議室から会議室へ1日中走っているところ、よく見かけたでしょ? 今はそういうのが一切ない。素晴らしいことです。

Daniel & Naoko: そうそう、そうだった!よく見かけた!(笑)

Daniel Q, Senior Engineer

Daniel Q, Senior Engineer

~これからの働き方~

Antonio M, Intern

Antonio M, Intern

Spencer: とはいえ、やはりまずはこの新型コロナウイルスが早く収束に向かうために、私たちができることで社会を支えていきたいですよね。このようなパンデミックはないに越したことはありませんが、社会の価値観を変えてしまうほどの凄まじい影響を与えたと言わざるを得ません。今後もこの影響は続き、以前と同じような働き方には戻らない可能性が高いです。そんな中で、私たちが考えるより良い「働き方」とは何でしょう?

Daniel: やはり新しいものから常に学ぶ姿勢はこれからも大切にしていきたいです。1年前と比べると、限られた環境の中で「どうやったらより良いコミュニケーションが取れるか」「どうやってリアルの時のように仕事を進めることができるか」など、常に考え改善してきました。

Naoko: そう、私もそれは大事だと思います。「ない」を嘆くより、「ない」から「ある」を生み出すのがKITらしいですよね。例えば、オンラインでホワイトボードを使いたいとずっと思っていますが、現状のツールでは正直上手く機能していません。これを機会にもっとパワフルなリモートツールが生み出せるとより良い働き方に直結すると思います。

また、パンデミック前は新しいものを開発する時、ミーティングルームにみんなで集まって色々議論をしながら進めていました。あの時の高揚する感じ…今はまだその状態にありませんが、そんな環境を今後リモートでも整えていければと思っています。

Antonio: 今後は他のインターンとの交流をもっと深めていきたいと思っています。今までも、ランチやキャリアシェアのセッションなどで話してきましたが、もう少しカジュアルにコミュニケーションをとっていきたいと思っています。

Spencer: チーム内ではランチやミーティングが頻繁に行われている一方で、チームを越えたコミュニケーションはなかなか取れていないのが実情です。インターンだけでなく、全員がホリゾンタルにコミュニケーションが取れるようになる、というのはぜひ目指したいですね。

※記事中の所属・役職などは、記事公開当時のものです。

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