AIを活用したリース契約書読込ツール「KLAS」の開発について
有限責任あずさ監査法人は、新リース会計基準適用時のリース契約データ移行の精度向上と業務負荷軽減を実現するAI-OCRツール「KLAS(クラス)」(KPMG Lease Abstraction Solution)を開発します。
有限責任あずさ監査法人は、新リース会計基準適用時のリース契約データ移行の精度向上と業務負荷軽減を実現するAI-OCRツール「KLAS(クラス)」を開発します。
有限責任あずさ監査法人(東京都新宿区、理事長:山田 裕行)は、新リース会計基準適用時のリース契約データ移行の精度向上と業務負荷軽減を実現するAI-OCRツール「KLAS(クラス)」(KPMG Lease Abstraction Solution)を開発します。KLASは、あずさ監査法人が日本企業のために独自開発した、リース契約書を自動で読み込むAI-OCRツールです。企業の新リース基準導入プロジェクトの円滑な遂行をサポートします。
新リース会計基準は、2023年5月に公開草案が公表され、2026年4月1日以降開始する事業年度からの適用が見込まれています注1。新リース会計基準では、借手のリース分類が廃止され、オンバランスの範囲が原則としてすべてのリースに拡大され、借手の実務への影響は広範囲に及ぶ可能性があります。特に不動産賃借契約を多数行っている業種(小売、飲食、物流、エンターテインメント等)は、影響が大きいと考えられます。すでに一部の企業では、業務プロセスの現状分析やシステムや会計・開示への影響を検討する等の新リース会計適用プロジェクトが開始されています。
具体的には、企業は紙ベースの契約書から内容を把握し、必要な情報を識別して手作業でデータを作成し、会計上の判定を行って、リース台帳に登録する等のプロセスが必要になります。不動産賃貸契約書を大量に有する企業では多大な労力を要することとなります。
このような状況を踏まえ、あずさ監査法人は、AI-OCRを使った契約書の自動読込ツール「KLAS(クラス)」により、「テキストデータ化」「文書解析」「項目抽出」「要約・データの出力」を自動化することで、新リース会計基準適用時のデータの信頼性担保と、リース契約登録におけるデータ移行の業務負荷軽減を実現します。
KLASによるリース契約登録プロセスの変遷
KPMG/あずさ監査法人は、今後も、会計基準・経理実務の専門家の豊富な知見と、最新のテクノロジーを活用し、企業の経理業務の変革(経理DX)の取り組みを強力に支援していきます。
注1企業会計基準公開草案第73号「リースに関する会計基準(案)」等の公表|企業会計基準委員会:財務会計基準機構
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あずさ監査法人について
有限責任 あずさ監査法人は、全国主要都市に約6,000名の人員を擁し、監査や保証業務をはじめ、アカウンティングアドバイザリー、金融関連アドバイザリー、IT関連アドバイザリー、企業成長支援アドバイザリーを提供しています。金融、情報・通信・メディア、パブリックセクター、消費財・小売、製造、自動車、エネルギー、ライフサイエンスなど、業界特有のニーズに対応した専門性の高いサービスを提供する体制を有するとともに、4大国際会計事務所のひとつであるKPMGのメンバーファームとして、143の国と地域に拡がるネットワークを通じ、グローバルな視点からクライアントを支援しています。