本レポートは、2025年8月28日にアート&テクノロジー・ヴィレッジ京都にて開催したイベント“ATDB(アート・テクノロジー・デザイン・ビジネス)の交差する「イノベーションビオトープで生み出す未来志向型人材」とは?”の内容をまとめたものです。

本イベントは、KPMGコンサルティングの“アート&テクノロジー・ヴィレッジ京都”における取組みの一環として開催し、ATDB(アート、テクノロジー、デザイン、ビジネス)の壁を越えて、未来を切り開く人材をテーマに、企業やクリエイティブ関係者、自治体職員が集い、対話と共創を通じて新たな育成のあり方を探りました。

社会が急速に変化していくなかで、既存の枠組みを越えて挑戦する人材のあり方を考えるにあたり、本レポートが新たな視点を得るきっかけとなりましたら幸いです。

01 INSPIRATION TALK:イノベーションにチャレンジしている方々とのクロストーク

イノベーションの最前線で活躍する3名に登壇いただき、「未来志向型人材に不可欠な力」について熱いクロストークを展開しました 。

本セッションは、未来志向型人材に必要な能力として、単なる技術や知識にとどまらず、「求心力」「課題設定力」「自由な発想力」「他者理解」といった、実践的な“態度(ふるまい)”“志向性(考え方)”にも及ぶことを示唆しました。
 

【登壇者】

梅田 亮氏
株式会社ワントゥーテン 取締役副社長 COO

寺本 大修氏
株式会社アイデアブルワークス 代表取締役 CEO

伊藤 圭之氏
一般社団法人アソボロジーコモン、京都橘大学非常勤講師、京都市職員

02 WORKSHOP: 「イノベーターに必要なもの」を構想する共創アイディエーション

参加者によるワークショップでは、それぞれ異なる立場、バックグラウンドから活発な意見交換が行われ、多角的な要素が構想されました。その結果から、「イノベーターに必要なもの」のポイントは、以下の4領域に集約されました。

  • Skill(実現に必要な能力):諸条件ではなく、目的から考え、必要であれば枠を飛び越える思考。目指すゴール(≒ビジョン)を人に伝えるために、目に見える形での表現力も必要

  • Attitude(ふるまい):異なる専門性を持つ人との意見のぶつけ合いを、否定ではなく課題への挑戦として機能させる。安心感のある近い人同士だけでなく、思い切って違う人を受け入れることで得られる発見がある

  • Motivation(自分自身の想い):自分事化することで、ポジティブな意欲や、このままではダメだという強い信念が生まれる。仕事のなかで忘れがちな、自分は何が好きか、何にワクワクするかを考える自問自答の時間も重要

  • Organizational Design(組織としてのあり方):目の前の業務に追われず、ルールから外れることへの包容力がないと新しいことへの挑戦は難しい。目立つ人だけでなく、裏側で支える人達を含めた「チーム」全体を評価する仕組みが必要

お問合せ

詳細な対話内容やワークショップで構想された全要素、そしてプログラムへの応募方法については、レポート本文をご覧ください。

※本レポートを紹介する動画を配信しています。ご覧ください(Youtubeに遷移します)。

KPMGコンサルティング

ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの3分野から企業を支援します。戦略策定、組織・人事マネジメント、デジタルトランスフォーメーション、ガバナンス、リスクマネジメントなどの専門知識と豊富な経験から、幅広いコンサルティングサービスを提供しています。