第2期メガベンチャー勉強会 第1回 開催報告
2025年3月19日 第2期メガベンチャー勉強会がスタートしました。
2025年3月19日 第2期メガベンチャー勉強会がスタートしました。
本勉強会は、経済的規模と社会的意義を併せ持ち、海外市場を視野に入れた「メガベンチャー」を連続的に創出することを目指し2024年5月に設置されました。本勉強会は経営者、ベンチャーキャピタル、アカデミア等の有識者の議論を基に、ゼロベースから「メガベンチャー」創出に向けた抜本的な改革提案を取りまとめ、広く発信していく取組みになります。第1期は2024年11月に取りまとめを公表しており、(「メガベンチャー勉強会(第1期)」取りまとめを公表 - KPMGジャパン)、その第2期が2025年3月19日にスタートしました。
今回は第2期の第1回目となります。今回も第1期と同様、青山社中株式会社 筆頭代表CEO 朝比奈一郎氏がファシリテーターを務めました。冒頭の本勉強会の事務局長である青山社中株式会社 取締役COO 平木省氏の開会の挨拶の後、共同座長の経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 伊藤禎則部長とあずさ監査法人 理事長/KPMGジャパン 共同チェアマン山田裕行の挨拶がなされ勉強会が始まりました。
【出席者】(敬称略)
<共同座長> 山田 裕行 有限責任 あずさ監査法人理事長/KPMGジャパン 共同チェアマン 伊藤 禎則 経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部長 <副座長・ファシリテーター> 朝比奈 一郎 青山社中株式会社筆頭代表CEO <レクチャラー> 遠藤 哲郎 パワースピン株式会社代表取締役兼COO (東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センター長・教授) (随行者) パワースピン株式会社 取締役最高財務責任者 佐藤 創 <メンバー> 芦澤 美智子 慶應義塾大学大学院経営管理研究科准教授 出雲 充 株式会社ユーグレナ代表取締役社長 金田 修 游仁堂(游仁信息科技(上海)有限公司)CEO 中川 敦寛 東北大学副理事(国際共創担当) 名倉 勝 CIC Instituteディレクター 本間 真彦 インキュベイトファンド株式会社代表パートナー 松尾 豊 東京大学大学院工学系研究科教授 <事務局> 事務局長 平木 省 青山社中株式会社取締役COO 共同事務局長 阿部 博 有限責任あずさ監査法人常務執行理事 企業成長支援本部インキュベーション部長 共同事務局長 村上 貴将 経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部政策課長 アドバイザー 奥山 恵太 出向起業スピンアウトキャピタル代表パートナー |
今回はパワースピン株式会社 代表取締役兼COO/東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センター長・教授の遠藤哲郎氏よりメインレクチャーを頂戴いたしました。
遠藤氏
遠藤氏からはAI・DX・GX等により情報処理量が急増している現代におけるスピントロニクス省電力半導体技術の優位性が述べられました。本技術は半導体の消費電力を大幅に減らすことのできる技術であり、前東北大学総長である大野英男氏が研究を進めてきたものを遠藤氏が社会実装の実現に向けてパワースピンを創業し展開しているものです。遠藤氏は大学の研究などにより画期的な技術の開発が実現しても、それを受け入れる市場がなければ社会実装は実現しない、顧客となりうる企業との共同研究により「技術の死の谷」を越え、その後アプリケーションレベルで本当に使える市場があるかを検証(「市場の死の谷」越え)してからの起業が重要である、と語られました。
遠藤氏のレクチャーの後、出席者の皆様から遠藤氏にさまざまな質問がなされ、勉強会は活発な議論の場となりました。
最後に共同事務局長のあずさ監査法人 常務執行理事 インキュベーション部長 阿部博より第1期勉強会取りまとめ後の進捗について報告がなされ、会は終了しました。
第2期の勉強会はこの後も第2回、第3回と続いていきます。今期も「メガベンチャー」創出に向けた活発な議論を経て、画期的な政策提言の取りまとめにつながることを期待したいと思います。
執筆者
あずさ監査法人
企業成長支援本部 インキュベーション部