超インフレ経済の指標の評価(IAS第29号)―IFRS-ICニュース
IFRS解釈指針委員会ニュース―「超インフレ経済の指標の評価(IAS第29号)」については、2024年11月のIFRS-IC会議において新規に取り上げられました。
IFRS解釈指針委員会ニュース―「超インフレ経済の指標の評価(IAS第29号)」については、2024年11月のIFRS-IC会議において新規に取り上げられました。
概要
委員会は、IAS第29号を適用するうえで、どのような場合に超インフレ経済となるかに関して以下の質問を受け取りました。
a. IAS第29号第3項に挙げられている、すべての指標を常に考慮する必要があるか。例えば、1つの指標に該当すると判断した場合にも、他の指標について引き続き検討する必要があるか。
b. IAS第29号第3項に挙げられている指標以外についても関連があれば検討することがIAS第29号により要求されるか。
c.超インフレ経済となるかどうかの結論が、子会社の財務諸表と親会社の連結財務諸表で整合していなければならないか。
委員会は、これまでに収集した証拠によれば、以下に記載するように、IAS第29号の関連する要求事項に対する利害関係者の理解の不統一はほとんどないことが示唆されるとしました。
a. IAS第29号第3項に挙げられている指標の1つのみをもとに超インフレ経済となるという結論を下してはいない。
b. IAS第29号第3項に挙げられている指標以外についても関連があれば検討している。
c. IFRS会計基準を適用するにあたり、グループ内の異なる階層で結論は異ならない。
ステータス
委員会の暫定決定
委員会は、2024年11月の会議で議論しましたが、質問事項による広範な影響は想定されないため、本件に対処するための基準設定プロジェクトを作業計画(アジェンダ)に追加しないことを暫定的に決定しました。
暫定的なアジェンダ決定の詳細についてはASBJのサイトに公開されているIFRIC Update(2024年11月)をご参照ください。
コメント期限
2025年2月3日