国際会計基準審議会、公開草案「財務諸表における気候関連及びその他の不確実性(設例案)」を公表

国際会計基準審議会(以下、IASB)は2024年7月31日に、公開草案「財務諸表における気候関連及びその他の不確実性(設例案)」(以下、本公開草案)を公表しました。本公開草案に対するコメント期限は、2024年11月28日です。

国際会計基準審議会(IASB)は2024年7月31日に、公開草案「財務諸表における気候関連及びその他の不確実性(設例案)」(本公開草案)を公表しました。

本公開草案のポイント

  • IASBは、財務諸表における気候関連リスクの影響に関する情報が不十分であることや、企業が財務諸表外で提供する情報、特に他の一般目的財務報告書で報告される情報と首尾一貫性を欠いているように見受けられることについて、利害関係者から寄せられた懸念に対処する措置の一環として、本公開草案を公表しました。
  • 本公開草案では、企業がIFRS®会計基準における要求事項をどのように適用して財務諸表における気候関連及びその他の不確実性の影響を報告するかを説明する観点から最も関連性が高い要求事項を取り扱う8つの設例案を示しています。
  • 本公開草案の設例案は、関連するIFRS会計基準書に付属する設例(各IFRS会計基準書の一部を構成するものではない)として追加される予定です。
  • 設例案によってIFRS会計基準の要求事項に追加や変更が行われるものではありませんが、企業は、自社の置かれている状況を各設例案の事例をもとに分析し、財務諸表における気候関連及びその他の不確実性の影響に関する自社の開示にどのような影響が生じ得るか検討する必要が生じる可能性があります。

PDFの内容

  1. 本公開草案の背景
  2. 本公開草案の設例案
  3. 設例案の概要

執筆者

有限責任 あずさ監査法人
会計・開示プラクティス部
川上 章

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