ブラジルの下院、間接税改革法案を承認

ブラジル下院は2023年12月15日、連邦・州・市の間接税を含む税制改正の基本文章で構成された憲法改正案EC132/2023を承認しました。その後、2023年12月21日に、上記憲法改正案が公布されています。

ブラジル下院は連邦・州・市の間接税を含む税制改正の基本文章で構成された憲法改正案を承認しました。

本税制改正の内容について記載した、KPMG米国が発行したニューズレター(英語)の内容をご紹介します。原文は下記リンク先をご参照ください。

Brazil: Chamber of Deputies approves indirect tax reform bill(英語)

なお、以下は日本語訳です。


ブラジル下院は2023年12月15日、連邦・州・市の間接税を含む税制改正の基本文章で構成された憲法改正案を承認しました。当案は7月に下院にて承認されていましたが、11月に上院で修正された後、下院に差し戻され、再採決の対象となっていました。

当該改正により、ブラジルは次の重複型付加価値税(Dual VAT)制度を導入します。

  • IBS(imposto sobre bens e serviços、商品およびサービスに対する税)は、現行の州のVAT税(ICMS)およびサービスに対する市税(ISS)に代わるものとなります
  • CBS(contribuição sobre bens e serviços、商品およびサービスに対する負担金)は、連邦の負担金(PIS/COFINS)および工業税(IPI)に代わるものとなります

当該改正は2026年から7年間の移行期間が設けられ、CBSの税率は0.9%、IBSの税率は0.1%から段階的に引き上げられ、2027年にはPIS/COFINSおよびIPIが廃止されます。

2029年までに、ICMSおよびISSは段階的に引き下げられると同時にCBSおよびIBSの税率は段階的に引き上げられます。新制度への完全移行は2033年から開始となります。

なお、上記の日本文は一般的な情報の提供を目的に作成しているものであり、正確性を期すために、英語、ポルトガル語の原文をご参照ください。また、何らかの行動を取られる場合は、ここにある情報のみを根拠とせず、必ずプロフェッショナル等の適切なアドバイスをもとにご判断ください。

また、KPMGブラジルでは、「新税制 IBS、CBS、ISの特徴」「優遇税制」「改正後税制に係る留意点」「移行期間」「今後のステップ」を記載したニューズレターを発行しました。日本語参考訳をご参照ください。

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