ブラジル:ICMS申告書類(GIA)の提出の免除に関する規則
サンパウロ州政府およびサンパウロ州の税務当局は、ICMSの申告書類であるGIAの提出に関する免除を規定する法令を、2023年3月15日および2023年3月16日にそれぞれ新たに公布しました。
サンパウロ州政府および税務当局は、ICMSの申告書類であるGIAの提出に関する免除を規定する法令を新たに公布しました。
サンパウロ州政府およびサンパウロ州の税務当局は、ICMSの申告書類であるGIAの提出に関する免除を規定する法令を、2023年3月15日および2023年3月16日にそれぞれ新たに公布しました。
これまで、ICMSの月次申告において用いられていた申告書類であるGIA(Guia de Informação e Apuração)について、サンパウロ州政府は当該書類の提出を免除する政令67,568号/2023を2023年3月15日に公布しました。
また、サンパウロ州税務当局は免除に関する細則を定めた省令SRE 20号/2023を2023年3月16日に公布しました。
この取組みは、サンパウロ州政府が2018年から開始したプロジェクトに端を発しており、GIAとEFD-ICMS/IPIの提出義務を負う納税者が同一の情報をそれぞれの申告書類に提出することによる負担増を解消することを目的としています。
KPMGブラジルでは、当該法令の内容についてまとめたニューズレター(ポルトガル語)を発行しました。
日本語訳は以下になります。
上記の2つの法令に基づき、以下の要件を満たす納税者はGIAの提出の免除を受けることが可能となります。
【新規の納税者】
- 2023年4月1日以降に新規に登録された、単一の施設を持つ納税者
- 2023年4月1日以降に新規に登録された支店については、登録されている本社がGIAの免除を既に受けている場合に限り、免除を受ける
【既存の納税者】
- 州の税務当局からDEC(Domicílio Eletrônico do Contribuinte)を経由した通知を受けた企業のうち、以下の要件を満たす企業
- 2022年以降、GIAおよびSPEDの提出を怠ったことがない
- 直近12ヵ月間、申告上の差異がなかった、または差異が3 UFESP未満であった(UFESP:州の税単位、2023年時点で1 UFESP=34,26BRLに相当)
- 州の税務当局からDECを経由して、GIAの提出免除の可能性に関する通知を受けている
当該変更により、サンパウロ州で納付義務を負う企業は税務申告に関する負担が軽減され、ビジネス環境の改善の一助となることが期待されます。
ご不明な点はKPMGブラジルの専門家、もしくはGJPメンバーまでお問合せください。
ポルトガル語コンテンツ(原文)