序文

「アズ・ア・サービス」モデルは、技術リソース(ソフトウェア、プラットフォーム、インフラ)の提供・利用のあり方に革命をもたらしました。セルフサービスでオンデマンド環境への移行が進み、急速な拡張が可能になる弾力性、課金の柔軟性から、カテゴリーごとに市場リーダーが登場しました。こうしたXaaS(あらゆる物事のサービス化=エブリシング・アズ・ア・サービス)企業は3つの課題に直面しています。

  1. オペレーティングモデルを変革して真の「コネクテッドエンタープライズ」を実現し、シームレスな顧客体験を提供する。
  2. 利益率を維持しながら、競争力の高い価格設定や製品・サービスのアジリティ(機動性)を顧客に提供する。
  3. サービス提供コストを管理し、市場での競争力を維持する。

変化の兆候

顧客

成熟度の高い顧客は、多様なニーズに対応した柔軟な価格設定など、自分たちが求めるXaaSサービスを明確にしています。また、環境・社会・ガバナンス(ESG)の価値観を共有し、実証してくれるXaaSプロバイダーとの取引を希望しています。

競争環境

一部の主力セグメントが過飽和状態となったため、XaaS企業はニッチな製品や業界をつくる必要に迫られています。競合他社との提携により足場を固め、評判を高める必要があります。

規制上の課題

サイバー攻撃の頻度・程度が激化し、データ主権への懸念に伴って、データの保存・使用に関する遵守基準や地域・国家の規制が制定されてきています。アズ・ア・サービスプロバイダーは「セキュリティ、倫理、コンプライアンス・バイ・デザイン」を採用し、対応する必要があります。

テクノロジー

IoT(モノのインターネット)、AI、エッジコンピューティングなどの新技術は、製品の設計やマーケティングに影響を与えることが予想されます。XaaS企業は、顧客が独自のインターフェースを設計できるように、サイバーセキュリティやコードバリアなどの問題を考慮しなければなりません。

経済

ビジネスがクラウド生まれにせよ、従来の単発ライセンスからアズ・ア・サービス・モデルへ移行するにせよ、XaaSの経済的不確実性と運用モデルの課題に適応しなければなりません。製品は長期的な価値を提供し、報酬とインセンティブはパフォーマンス指標と一致させる必要があります。

ビジネスモデル

XaaSモデルの広がり

顧客がさまざまなサービスにおいてクラウド対応技術の導入を検討しているため、「あらゆる物事のサービス化」は急速に進化しています。顧客は以下の目標を支援するモデルを熱望しています。

  • 組織全体のコスト削減
  • オンプレミスソフトウェアおよびハードウェアの、多額の設備投資から運用費への転換
  • ビジネスのアジリティ、容易さ、拡張性
  • バージョンレスの多対多コラボレーション
  • 先進的な開発ツールやアドオン・マーケットプレイスによるイノベーション拡張
  • 成果および成果に基づく価格設定の重視

XaaS移行の課題

ソフトウェアやコミュニケーションツール、アプリケーションを、アズ・ア・サービスとしてサブスクリプションベースで提供するには、顧客体験を中心とした、徹底的に顧客中心の組織が必要です。

XaaSファーストビジネスの構築

XaaSへの移行は、組織の文化的、技術的、構造的な状況や成熟度によって、進化/適応、革命/破壊、コンポーザブル/モジュール化の3つのアプローチに大別できます。

XaaSとコネクテッドエンタープライズ

柔軟で強固なXaaSプラットフォームの条件

XaaSの目的は、顧客に柔軟性を与えることで、すぐに陳腐化するソフトウェアやハードウェアから解放され、急速に変化する需要に対応できるようにすることです。コネクテッドエンタープライズは、XaaSプロバイダーに顧客中心主義を実現する力を提供し、重要なプロセス、機能、関係を、顧客の期待に応えることに集中させます。

  • 成功するオペレーティングモデルは、相互に関連した8つのケイパビリティ*に基づき構築されている
  • 主要なデジタルケイパビリティへの投資によりパフォーマンスが向上
  • ケーススタディ

* 8つのケイパビリティ:洞察に基づく戦略とアクション、革新的な製品・サービス、デザインによるエクスペリエンス中心主義、シームレスな相互作用と商取引、迅速なオペレーションとサプライチェーン、従業員の連携と権限委譲、デジタル対応のテクノロジーアーキテクチャ、パートナーとアライアンスの統合されたエコシステム

コネクティビティの実現

XaaS企業がコネクテッドエンタープライズへの道のりを加速させるため、検討すべきポイントは以下の5つです。

  1. 顧客の要望に沿い続ける
  2. 機動的に行動する
  3. レジリエンスを組み込む
  4. 人間らしさを保つ
  5. 新しいテクノロジーを活用する

KPMGは、XaaSプロバイダーがコネクテッドエンタープライズの8つのケイパビリティを評価・改善することを支援します。

英語コンテンツ(原文)

Future of XaaS

お問合せ

こちらは「KPMG Japan Insight Plus」会員限定コンテンツです。
会員の方は「資料ダウンロード」、「ログインして閲覧する」ボタンよりコンテンツをご覧ください。
新規会員登録は「会員登録する」よりお手続きをお願いします。

関連コンテンツ

「変化の兆候(Future of XaaS)」を読む

「変化の兆候(Future of XaaS)」を読む

競合他社の方は、登録をご遠慮させていただいております。