IPOマーケットレポート(8/4~8/22)
東証グロースに1社が新規上場しました。
東証グロースに1社が新規上場しました。
1.直近のIPOの状況
上場日 | 会社名 | 事業内容 | 市場 | 主幹事 | 売上高 | 公開価格 | 初値 時価総額 |
監査法人 | 経常利益 | 初値 | |||||
8/13 | アクセルスペースホールディングス | 小型衛星の製造・打上・運用サービスおよび光学衛星画像の販売、ソリューションの提供 | 東G | SMBC日興 | 2,110 | 375 | 48,102 |
あずさ | ▲ 2,509 | 751 |
※売上高・経常利益は、直前期の数値。また、単位は、売上高・経常利益・時価総額は百万円、公開価格・初値は円で記載。
※国際財務報告基準(IFRS®会計基準)により、財務諸表を作成している会社は経常利益に代えて税引前当期利益を記載。
※市場区分については、東G(東証グロース)を表示。
2.IPO市場の概況
東証グロースに1社が新規上場しました。
8月13日に東証グロースに上場したアクセルスペースホールディングスは、顧客向けに小型衛星の開発・製造・打ち上げ後の運用を行うAxelLiner事業と、光学衛星画像データおよびデータを加工・分析したソリューションを提供するAxelGlobe事業を展開しています。これまで気象情報を提供するウェザーニューズや宇宙航空研究開発機構(JAXA)などから4機の小型衛星の開発を受注し、運用した実績を有しています。足元の売上高については政府系機関から委託を受けているプロジェクトからの収益が大半となっています。また、自社の光学地球観測衛星5機をコンステレーションとして運用し、顧客要望地点を高頻度撮影し、衛星画像データの販売およびソリューション事業を展開しています。公募による調達の資金使途は、2027年5月期以降に打上げ予定の衛星に対する開発資金および打上げ費用の資金等に充当する予定となっています。上場日時点の会社発表によると、2026年5月期(予想)は、売上高3,646百万円(前期比129.9%増)、経常損失は▲3,876百万円となっています。こちらの初値は公募価格を約100.3%上回りました。
3.市場別IPO社数(上場承認公表ベース)
(8/22上場承認公表分まで)
合計 | 東証プライム | 東証スタンダード | 東証グロース | その他※ |
---|---|---|---|---|
36社 | 3社 | 7社 | 22社 | 4社 |
シェア | 8.3% | 19.4% | 61.1% | 11.1% |
※その他:名証メイン、名証ネクスト、福証Qボード、札証アンビシャスの集計
4.初値騰落率(平均)の推移(直近2年間の四半期ベース)
※直近四半期(25年3Q)については、2025年8月22日時点の新規上場社数を記載し、初値騰落率については(初値-公開価格)/公開価格にて算出した、各四半期の新規上場会社の初値騰落率の平均値を記載。
執筆者
あずさ監査法人
グロース・サポート事業部 古口 長一郎