IPOマーケットレポート(11/4~11/14)
東証グロースに2社が新規上場しました。
東証グロースに2社が新規上場しました。
1.直近のIPOの状況
2. IPO市場の概況
東証グロースに2社が新規上場しました。
11月4日に東証グロースに上場したNEは、インターネット通販を展開するEC事業者に受注管理、在庫管理等の自動化・一元化サービスを提供しています。主力のネクストエンジン事業ではEC事業者向けに、受注処理、 出荷業務、在庫管理等を自動化し、複数のECモール等へ出店している店舗の受注や在庫等の一元管理を行うクラウドサービスを提供しています。また、地方自治体向けのふるさと納税支援サービス、伝統工芸品のEC販売、EC事業者向けのコンサルティング等を行っています。同社は、東証スタンダード市場に上場するHamee社の100%子会社として2022年5月に設立され、同社の株式を親会社の株主に現物配当するスピンオフ上場を実施しました。こちらの初値は公募価格と同値となりました。
11月5日に東証グロースに上場したクラシコは、 医療従事者向けの白衣・スクラブ・患者衣などのメディカルアパレルを企画・開発・販売しています。国内の素材メーカーとの連携による3層構造の素材開発に特徴を持ち、機能性とデザイン性を⾼度に両⽴させています。従来、メディカルアパレルはリネン会社を代理店としたリース販売が主流ですが、同社は医療従事者に自社ECサイトや直営店を通して販売し、ユーザーのニーズとフィードバックをもとに、製品の改善・開発とデータ蓄積を継続しています。海外も含めた独自の会員数は8万人を超えて推移し、高いリピート率を強みとしています。 なお、同社は東証プライムに上場するエラン社と2020年3月に資本業務提携を締結し、同社の持分法適用会社として上場を果たしました。こちらの初値は公募価格を約135.3%上回りました。
3.市場別IPO社数(年初からの上場承認公表ベース)
4.初値騰落率(平均)の推移(直近2年間の四半期ベース)
以上
執筆者
あずさ監査法人
グロース・サポート事業部 古口 長一郎