国際会計基準審議会、公開草案「規制資産および規制負債」を公表

ポイント解説速報 - 国際会計基準審議会は、2021年1月28日に公開草案(ED/2021/1)「規制資産および規制負債」を公表しました。

国際会計基準審議会は、2021年1月28日に公開草案(ED/2021/1)「規制資産および規制負債」を公表しました。

本公開草案は、本公開草案が適用される企業に対し、規制資産及び負債を認識するという会計モデルを提案しています。本公開草案のコメント期限は2021年7月30日です。

本公開草案のポイント

  • 本公開草案では、企業が提供した財またはサービスに対して規制上の取決めに基づいて企業が顧客に請求する権利を有する報酬全額(合計許容報酬(total allowed compensation))を、それらを提供した期に報告すべきであるという原則を採用することが提案されています。
  • 上記の原則を適用するために、本公開草案は、次の項目の認識を提案しています。
    • 規制資産 - 将来の期間に顧客に請求する規制料金を増額させる強制力のある現在の権利
    • 規制負債 - 将来の期間に顧客に請求する規制料金を減額させる強制力のある現在の義務
  • その結果、企業は、関連する規制収益及び規制費用を財務業績計算書に認識することになります。
  • 本公開草案が最終化された場合、料金規制に関する包括的な基準を開発するまでの暫定的な基準と位置付けられているIFRS第14号「規制繰延勘定」は、新基準により置き換えられることになります。

PDFの内容

I. 公表の経緯
II. 本公開草案の提案

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執筆者

あずさ監査法人
会計プラクティス部
シニアマネジャー 島田 謡子

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