HARVEY NASH/KPMG 2020年度CIO調査
新型コロナウイルス感染症前後の影響について世界のテクノロジーリーダーに調査を行い、今日のテクノロジーの性質について考察しました。
新型コロナウイルス感染症前後の影響について世界のテクノロジーリーダーに調査を行い、今日のテクノロジーの性質について考察しました。
今年で22年目を迎えたHarvey Nash/KPMG 2020年度CIO調査は、テクノロジーリーダーシップに関する世界最大規模の調査です。世界83ヵ国、総勢4,219名のテクノロジーリーダーから回答いただきました。
CIO調査が始まってから22年の歴史の中で、急激な破綻、つまり金融の世界でいう「ブラックスワン・イベント」は決して珍しいことではありませんでした。この調査を開始してまもなく、ドットコムバブルの崩壊を報告しました。2008年には、私たちの記憶に残る最悪の景気後退になるであろう事態を目の当たりにしました。
それから数年経ち、今回の世界的な危機が起きました。ブラックスワンの群が私たちの庭に降り立ち、経済、テクノロジーが変わりました。「場所」の概念まで何もかもが変わりました。
しかし本当に何もかも変わったのでしょうか。ニューノーマル(新常態)をつなぎ合わせてみるとそこには間違いなく、まだ多くの昔ながらの常態が見られます。
新型コロナウイルス感染症の拡大以前は、人々は直接会って会話することを大切にしていました。今や、「ミュートにしていませんか?」などと尋ねずに直接会えることが、どれほど魅力的に感じられることか。かつて私たちはデータ、人工知能(AI)、コネクティビティの革命初期にありました。
それは今も同じです。パンデミック以前は、顧客を理解することがビジネスに成功する重要ポイントでしたが、現在それはますます重要になっています。
今は先例のない時代だと聞き飽きるほど言われていますが、私たちが知っていることと知るべきことの間には大きな開きがあるため、これ以上に適切な表現はありません。今はまさに先例のない時代です。
このような情勢を背景に、2020年度CIO調査をお届けします。
世界中で起こったパンデミックの前、初期、そして現在進行中の影響について回答を得た今回のCIO調査は、今日のテクノロジーの性質に関する重要な洞察を提供します。
本レポートが、皆様が個人として、また組織として2021年以降の成功に向かって進む一助となれば幸いです。
目次
- 経営層の優先課題と投資戦略
- テクノロジーマネジメント
<テクノロジーリーダーの視点> - テクノロジーがビジネスのパフォーマンスを牽引
- テクノロジーチームの人材事情
- テクノロジーリーダーを取り巻く現状
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