The future of supply chain どこへでも続く道-サプライチェーンの未来
デジタル化が進む中、製品やプロセスではなく顧客ニーズが大きな要因となるであろうサプライチェーンの新しい在り方を考察します。
デジタル化が進む中、製品やプロセスではなく顧客ニーズが大きな要因となるであろうサプライチェーンの新しい在り方を考察します。
新しいスキル、新たな職務など、未来のサプライチェーンは、自律的で、自己回復力、自己最適化能力を持つようになると予想されます。
パーソナライズされたスムーズな体験を実現するために、ワンクリックで、あるいはタッチスクリーンをスワイプするだけで、顧客が生産ラインを稼働させ、サプライチェーンをリアルタイムで再編成できる未来を想像してみてください。
また、顧客ニーズに効果的に対応するために、サードパーティーのスマートデバイスから引き出したデータに基づいて顧客をセグメント化し、それに合わせた個別のマイクロサプライチェーンを構築できる未来を、そして関税や規制の変更に対応するために、たった数週間で業務全体をある場所から他の場所へとシームレスに移動させることができる未来を、想像してみてください。
新しいテクノロジーはもちろんその一部ですが、それがすべてではありません。サプライチェーンについての考え方は根本的に変わりつつあり、それが将来に大きな影響を及ぼします。従来のサプライチェーンは、「インサイド・アウト」のオペレーティングモデルを想定していました。つまり、サプライチェーンマネジメントとは、企業が現在持つ能力に焦点を合わせて業務を効率化し、コストを削減したうえで競争することを意味していたのです。
一方、未来のサプライチェーンは、顧客需要の変化に合わせて継続的に適応し、進化する「アウトサイド・イン」のアプローチによって特徴付けられます。今後は、利便性と柔軟性に優れた、透明性の高いフルフィルメントが競争優位性の源泉となり、マーケティング、セールス、オペレーション、マニュファクチャリングという従来の区別は曖昧なものとなります。
本レポートは、未来のサプライチェーンに関するKPMGのアプローチを概説した、グローバルレポートの翻訳版です。
変化する時代において、本レポートが、貴社のサプライチェーン強化への一助となれれば幸いです。
目次
- はじめに
- 未来のサプライチェーン
・顧客を最優先する
・プラットフォームを効果的に活用する
・人材獲得競争に勝利する
・未来への対応能力に投資する
・組織横断的なデータを活用する
・マイクロサプライチェーンを活用する - 先を見通す:現在の課題を把握し、未来に備える
・変化を受け入れる
・デジタル化の波を乗り切る
・マネジメント能力を構築する - 未来へ進む
・戦略を明確化する
・複雑さのコストと多様性の価値を理解する
・データを活用してコアコンピテンシーを強化する
・テクノロジーではなく、パフォーマンスでリードする
・従業員のスキルアップを図る
・新たなパートナーシップを受け入れる - KPMGによる支援
- まとめ
詳細はPDFファイル(1,581KB)をご参照ください。
関連リンク
- The road to everywhere -The future of supply chain(英文レポート)
- 小売業の次世代モデルを模索する解説記事「小売の明日」
※日経MJ連載(2018年9月~2020年5月)全30回、各回のリンクはページ下に表示されています。