KPMG Global Cyber Day~児童・生徒を対象にしたサイバーセキュリティ教育~
KPMGは毎年10月の「International Cyber Security Awareness Month」に合わせ、世界各国で「KPMG Global Cyber Day」を開催しています。
KPMGは毎年10月の「International Cyber Security Awareness Month」に合わせ、世界各国で「KPMG Global Cyber Day」
KPMG Global Cyber Dayとは、63のKPMGメンバーファームに在籍する9,300名以上のKPMGのサイバーセキュリティプロフェッショナルが連携し、小中高生とその保護者に向けてサイバーセキュリティの大切さを伝えていく特別プログラムです。
KPMGジャパンが実施した「サイバーセキュリティサーベイ2023」によると、過去1年間にサイバー攻撃によって何らかの被害を受けた企業は回答企業の11.6%を占め、そのうち30%の企業に1,000万円以上の被害額が発生、1億円以上の被害が発生した企業も2022年の調査から1.1%から6.7%に増加しているという実態が明らかになりました。
また、サイバーセキュリティは、組織だけでなく子どもたちにとっても大きな問題となっています。DQ Instituteの報告によると、8~12歳の子どもたちの約70%が、過去1年間に少なくとも1回はサイバーリスクを経験したことが判明しています。この統計は、2018年に調査が開始されてから事実上変化がなく、DQ Instituteが「持続的サイバーパンデミック」と呼ぶ状況となっています。
インターネットを活用したコミュニケーションや取引による利便性が増す一方で、それに伴う危険性(リスク)も増えていることを踏まえ、KPMGジャパンは、サイバーセキュリティへの理解を早期から深めておくことが重要と考え、「KPMG Global Cyber Day in Japan」を2018年から継続的に実施しています。
KPMGジャパンでは、これまでの6年間で、10校・2,860名を超える学生および保護者の方々に向けて、サイバーセキュリティの重要性を伝えるための特別授業を提供しています。
KPMG Global Cyber Day in Japanチームの講師・サポートメンバーの声
- 講演中に積極的にメモを取ったり、手を挙げて質問をしたり、真面目な生徒さんがとても多く、うれしい驚きがありました。また、「生成AIが作成した作品の権利は誰のもの?」「悪いこと(著作権侵害)をしている人を集団で批判して叩くのは悪いこと?」といった、鋭い質問が多かったことがとても印象的でした。デジタルネイティブな世代の疑問に答えていくためには、常に新しいトレンドや情報についていく必要があると感じ、自分自身にとっても、非常に刺激的で有意義な時間となりました。(W.S)
- インターネットの世界は変化が非常に早く、利便性だけでなくリスクを把握することが大切です。ネット上で得られる情報はすべて正しいとは言えず、自分自身で取捨選択や判断ができなければなりません。子どもに適切な利用方法を教えるには、保護者の方の理解や環境づくりが必要だと考えているため、保護者の方々に向けた講演も非常に有意義なものだったのではないかと思います。ソーシャルメディアやインターネットは生活の一部になっているので、今後も特別授業を通じてサイバーセキュリティの大切さを伝え、大人も子どもも適切にネットを利用できるよう、サポートしたいと考えています。(E.F)
- 私が学生だった時の環境とは大きく異なり、学校生活・私生活ともにデジタルデバイスを活用するのが当たり前で、その分生徒さんたちが多くのサイバーセキュリティリスクに囲まれていることを実感しました。ただ安直にリスクだから避けるのではなく、AIのように、きちんと活用できればメリットがある便利なツールもたくさんあります。デジタルデバイスやソーシャルメディアとうまく付き合っていくためにはどうすればいいのかという問いに向き合うことは、私自身の学びにもなりました。授業を通じ、少しでも多くの生徒さんに考えるきっかけを作ることができていたら幸いです。(M.S)
KPMGジャパンは、ESGに関するコミットメントと行動計画である「Our Impact Plan」において、専門的知見を活かした教育支援活動への注力を掲げています。私たちは、これからも教育分野への社会貢献に努めていきます。