サマリー
欧州連合(以下、EU)のアプローチの変更により、税務面で非協力的な国・地域のリストの最新の見直しにおいて、香港特別行政区(以下、香港)は「グレーリスト」から除外されず、掲載されたままとなっている。香港が「グレーリスト」から除外されるためには、域外からのキャピタルゲインに対する現行の事業所得税での取り扱いを変更するためのさらなる法改正が必要であり、2024年1月1日から施行される予定である。この改正が施行されるまでは、この法改正による影響はない。
またポジティブなニュースとして、政府は株式・持分の処分によるオンショア利益に対する課税の確実性を高めるためのイニシアチブを発表した。