KPMGコンサルティング、「AIは信頼できるか ~AIへの社会的認識の変化に関するグローバル調査2023」(日本語版)を発表
世界17ヵ国、1万7千人以上を対象にAIへの信頼や社会受容性について調査を行い、その結果を基にさらなるAIの浸透への4つの道筋について考察しました。
世界17ヵ国、1万7千人以上を対象にAIへの信頼や社会受容性について調査を行い、その結果を基にさらなるAIの浸透への4つの道筋について考察しました。
KPMGコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:宮原 正弘、以下、KPMGコンサルティング)は、AI(人工知能)に対する人々の信頼や認識、AIの運用と管理への期待などについてまとめたレポート「AIは信頼できるか ~AIへの社会的認識の変化に関するグローバル調査2023」(日本語版)を発表しました。
AIは今や、日常生活や職場の至るところに存在し、仕事の進め方やサービスの提供方法を大きく変えようとしています。AIは新たなメリットをもたらす一方、リスクや課題も指摘されており、AIのメリットをより享受するためには、AIがより信頼できる形で開発・利用されることが不可欠です。
本レポートでは、AIへの信頼と受容について、欧米を中心とする世界17ヵ国、1万7千人以上を対象に実施した調査結果と、AIがさらに受け入れられるための4つの要素について解説するとともに、日本の特徴についても分析しています。
1.主な調査結果
「AIは信頼できるか ~AIへの社会的認識の変化に関するグローバル調査2023」(日本語版)
(1)AIの信頼と受容:多くの人々はAIを信頼することに懸念を抱いており、AIに対する受容度は「低い」または「中程度」。AIを信頼・需要できるかは、AIアプリケーションに依存。 (2)AIの潜在的なメリットとリスク:人々はAIが持つ多くの潜在的なメリットを認識しているが、「メリットがリスクを上回る」と考えているのは半数にとどまる。AIのリスクについては、各国とも同様の認識を持っており、全体としてサイバーセキュリティ関連が最も懸念される。 (3)誰にAIの開発と管理を任せるか:AIの開発・利用・管理について、大学や防衛組織が最も信頼を寄せられている。反対に最も信頼されていないのは政府や営利組織である。 (4)責任あるAI:人々は、AIが外部からの独立した監視によって規制されることを期待しており、「現状の規制では不十分だ」と考えている。 (5)職場におけるAI:大半の人々は、AIが仕事や経営の意思決定をサポートすることに抵抗はないが、人間がコントロールし続けることを望んでいる。 (6)AIに関する理解:人々は「AIについてさらに学びたい」と思っている、現時点では十分に理解していない。AIを理解している人ほど、AIを信頼し、より大きなメリットを感じる可能性が高くなる。 (7)AIの捉え方はさまざま:若い世代、大卒者、管理職や、新興国の回答者は、他の国よりもAIを信頼し、受け入れ、肯定的に捉えている。 |
【調査結果】
(1)AIの信頼と受容
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(2)AIの潜在的なメリットとリスク
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(3)誰にAIの開発と管理を任せるか
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(4)責任あるAI
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(5)職場におけるAI
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(6)AIに関する理解
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(7)AIの捉え方はさまざま
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2.日本の特徴
AIに対する認識と理解について、日本は調査対象国のなかで最も低い水準にあり、信頼、受容、認識が不足し、多くの人がAIを学ぶことに関心を持っていません。人々はAIには十分な保護措置があるとは考えていませんが、依然としてその有用性を認識している回答者が過半数を占めます。
(1)AIの信頼と受容
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(2)AIの潜在的なメリットとリスク
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(3)誰にAIの開発と管理を任せるか
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(4)責任あるAI
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(5)職場におけるAI
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(6)AIに関する理解
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3.AIがさらに受け入れられるための4つの要因
AIに対する信頼に影響を与え、責任あるAIの利用を強化する要素として、4つの明確な道筋が特定できました。
それは、「制度」「動機付け」「不確実性の低減」、および「知識」の観点です。これらの重要かつ補完的な要素のうち、「制度」が信頼に最も強い影響を与え、次に動機付けが挙げられます。
制度 | AIを安全に利用するための保護措置・規制・法律、およびAIの開発・利用・管理を行う政府機関や営利組織に対する信頼が重要です。 |
動機付け | AIの活用がもたらす潜在的なメリットを実証することで、AIへの信頼感を高めます。 |
不確実性の低減 | AIリスクへの懸念に対処する必要があります。 |
知識 | AIの利用に対する人々の理解と、テクノロジーを利用する際の有効性を高めます。 |
本レポートの全文はこちらからダウンロードできます:「AIは信頼できるか ~AIへの社会的認識の変化に関するグローバル調査2023(日本語版)」
KPMGコンサルティングについて
KPMGコンサルティングは、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの3分野から企業を支援するコンサルティングファームです。戦略策定、組織・人事マネジメント、デジタルトランスフォーメーション、ガバナンス、リスクマネジメントなどの専門知識と豊富な経験を持つコンサルタントが在籍し、金融、保険、製造、自動車、製薬・ヘルスケア、エネルギー、情報通信・メディア、サービス、パブリックセクターなどのインダストリーに対し、幅広いコンサルティングサービスを提供しています。