KPMGあずさサステナビリティ、明治の牛乳カーボンフットプリント算定を支援

酪農家から収集したデータによるCFP算定は国内初

KPMGあずさサステナビリティ株式会社は、株式会社 明治が生産する牛乳のカーボンフットプリントの算定を支援しました。

KPMGあずさサステナビリティ株式会社(東京都千代田区、代表取締役:足立 純一、斎藤 和彦、以下、KPMGあずさサステナビリティ)は、株式会社 明治(東京都中央区、代表取締役社長:松田 克也、以下、明治)が生産する牛乳のカーボンフットプリント(以下、CFP*1)の算定を支援しました。

明治グループは、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、2030年までにScope3*²の30%削減を目指しています。Scope3に占める割合が特に大きい製品については、排出要因ごとの影響の大きさを具体的に把握し、その削減への施策立案につなげるため、製品単位のCFP算定を推進しています。この取組みの一環として、「明治オーガニック牛乳」のCFPの算定を行いました。酪農分野の国際団体である国際酪農連盟(以下、IDF)が発行するCFP算定ガイドラインに基づき、酪農家からの一次データを収集(活用)した算定は、国内で初めての試みとなります。

KPMGあずさサステナビリティでは、IDFをはじめとする酪農に関連する業界団体CFP算定ガイドラインや牛乳の製品別排出量算定基準(PCR:Product Category Rule)、海外の乳業メーカーの算定事例等の業界動向を調査し、それらを踏まえて算定方法の方針立案、CFP算定目的の明確化、対象範囲(バウンダリ)の設定およびサプライヤーからデータ収集する項目の検討を支援しました。また、酪農家等サプライヤーからのデータを入手した後は、算定ガイドラインに基づく算定方法の改善や選択する排出係数の助言等にも取り組み、CFP算定プロセス全体を通じてサポートを行いました。

企業のScope3削減に関する課題解決に向け、サプライヤーからの一次データを活用したCFP算定と、その結果に基づくバリューチェーン排出量削減策の立案等の支援を通じて、今後も企業の脱炭素化の取組みをサポートしてまいります。

お問合せ

meiji-cfp

※1 CFP(Carbon Footprint of Products)とは、製品の原材料調達から廃棄・リサイクルに至るライフサイクルの各工程で排出された温室効果ガスを二酸化炭素に換算した値を示しています。CFPを算定することで製品のライフサイクルを通じた二酸化炭素の排出量を視覚化することが可能です。

※2 Scope3とは、製品の原材料調達から製造、販売、消費、廃棄に至るまでの過程において排出される温室効果ガスの量(サプライチェーン排出量)を指し、Scope1(自社での直接排出量)・Scope2(自社での間接排出量)以外の部分「その他の間接排出量」を指します。

KPMGあずさサステナビリティについて

KPMGあずさサステナビリティは2004年に設立されて以来、サステナビリティ領域に関するアドバイザリー業務及び非財務情報の信頼性向上のための第三者保証業務を一貫して提供しています。ESG評価向上や価値創造ストーリーの策定といったサステナビリティに関して全テーマ横断の対応が求められるもののみならず、気候変動、生物多様性、ビジネスと人権、人的資本等といったサステナビリティに関する各テーマについてクライアントの「ビジネスモデルの持続可能性」の推進を支援しています。