KPMG、デジタル強化のため50億米ドルを投資

KPMGインターナショナル(チェアマン:ビル・トーマス)は、顧客向けサービスにデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation:DX)を加速させるため、今後5年間にわたり50億米ドルをテクノロジーや人材、イノベーションに投資します。

KPMGインターナショナルは、顧客向けサービスにデジタルトランスフォーメーションを加速させるため、今後5年間にわたり50億米ドルをテクノロジーや人材、イノベーションに投資します。

当該投資により、監査、税務およびアドバイザリー分野にまたがる最新の技術革新とプロフェッショナルの高度な専門知識をもって、顧客のビジネス変革を実現します。KPMGは顧客とのリレーション強化、DXによる成長機会の拡大を目的として、特に以下3つの分野へ優先的に投資します。

- テクノロジー
グローバルで一貫性のあるクラウドベースのプラットフォームを導入することで、業務品質を向上させ、新たなビジネスの課題解決やサービスを提供します。
- 人材
グローバル全体で従業員のデジタル技能を強化し、データサイエンスやデジタルアーキテクチャ領域における人材登用や教育を促進します。
- イノベーション
戦略的アライアンスによる多様なエコシステムの構築や、グローバルネットワークを通じてデジタル関連業務を拡大します。

KPMGインターナショナル チェアマンのビル・トーマスは、次のように述べています。
「テクノロジーは既存ビジネスを破壊し、企業は今までに経験したことのない環境下で変革を迫られています。我々は顧客企業のDX推進に対し、より一層のサービス提供を求められています。今回の投資によりKPMGはデジタルシフトの最前線に位置し、より高度なプロフェッショナルサービスの提供が可能となります」

この投資の一例として、KPMGとマイクロソフトは5年間の提携強化の契約を結びました。KPMGのメンバーファームは、Microsoft AzureやMicrosoft365※1を含む、マイクロソフトが先進性を持つテクノロジー、イノベーションおよびクラウドプラットフォームを活用し、顧客にサービスを提供します。

  • クラウドベースの監査の展開について

2017年にKPMGはMicrosoft Azureを基盤とする監査プラットフォーム「KPMG Clara」を発表し、クラウドベースの監査へ舵を切りました。Big4の中で、初めてクラウドベースの監査プラットフォームを導入し、今後グローバルで展開していく予定です。KPMG Claraは、プロフェッショナルが持つ業界の知見や規制および基準を軸として、単一のクラウドベースのソース内に高度な予測分析機能を内蔵しており、シームレスに最新のコグニティブ・コンピューティングやAIの利用が可能となります。これにより、KPMGのプロフェッショナルはリスクと異常値に対してより広範囲に深いインサイトをクライアントにもたらします。

  • 税務および法務への主な投資

税務や法律の領域においても、KPMGはデジタル投資を行ってきましたが、今後も法律・規制の変更、プロセスとデータ管理の合理化、報告の簡素化、部門間の効果的な情報共有を有効なものとするために、投資を継続していきます。

  • クライアントおよびアライアンス企業と共同で、アドバイザリーをリードする機能を創造

KPMGのDXは、KPMG Powered EnterpriseおよびKPMG Connected Enterpriseを活用することにより、クライアントの事業間での業務調整、ならびに統合された顧客体験の実現を支援します。これは、レギュラードリブントランスフォーメーションやディールアドバイザリーにおける、アナリストが認めたサイバーセキュリティソリューションやAIおよびインテリジェント・オートメーションの高度な活用が含まれます。KPMGのプロフェッショナルは、グローバルで一貫したツールとソリューション、ベンチマークおよび業界分析を利用して、ビジネスをどこで行うかに関わらず、一貫したサポートを提供します。

  • テクノロジー人材の育成

KPMGは従業員の専門教育の拠点として、フロリダ州オーランドに研修およびイノベーションセンターを新たに設立します。2020年1月初旬より、毎週800名のプロフェッショナルが当該施設で研修やイノベーション創発のプログラムを述べ100万時間を受ける予定です。2019年11月にはクラウド研修プログラムも始まっています。KPMGのプロフェッショナルが、社内および顧客の課題解決のために、クラウドテクノロジーの可能性と理解を深めます。

  • イノベーション強化

KPMGはエコシステム構築の推進や戦略的なアライアンス、KPMGグローバルライトハウスを通じて、刺激的なテクノロジーイノベーションを継続します。
KPMGは、現在51ヵ所あるグローバルなイノベーションネットワークに投資を継続しています。これには、デジタルトランスフォーメーションが実現された将来イメージを体験できるInsights Center(インサイトセンター)、ならびにオープンイノベーションを誘発する創造的なディスカッションスペースがあり、デザインシンキングの手法を用いて革新的なビジネスモデルの議論を行うInnovation Lab(イノベーションラボ)が含まれています。

さらに、KPMGのSensory Advantage Ecosystemは人材およびデジタルリソースのグローバルネットワークであり、積極的に早期の市場動向とシグナルを特定し、顧客のより付加価値の高いサービスを提供するため、役立つ研究を提供しています。

Microsoftは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※1Microsoft Azure、Microsoft365は、Microsoft Corporationが提供するサービスの名称です。

KPMGインターナショナルについて

KPMGは、監査、税務、アドバイザリーサービスを提供するプロフェッショナルファームのグローバルネットワークです。世界147ヵ国のメンバーファームに約219,000名のプロフェッショナルを擁し、サービスを提供しています。KPMGネットワークに属する独立した個々のメンバーファームは、スイスの組織体であるKPMG International Cooperative(“KPMG International”)に加盟しています。KPMGの各メンバーファームは法律上独立した別の組織体です。日本におけるメンバーファームは、次のとおりです。有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人、KPMGコンサルティング株式会社、株式会社KPMG FAS、KPMGあずさサステナビリティ株式会社、KPMGヘルスケアジャパン株式会社、KPMG社会保険労務士法人、株式会社KPMG Ignition Tokyo

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