テクノロジーが進化するにつれて、人口知能(AI)はますます私たちの生活を変える力を持つようになりました。2023年は、新しい技術の急速な進歩と世界的な不確実性の増加が組み合わさり、多くのCEOがAIを将来の成長戦略に組み込むことについて真剣に考え始めた年でした。このようなスピードの変化には、素早い対応力と斬新な思考を持ち、準備を進めることが必要です。

KPMGグローバルCEO調査2023」では、参加企業の経営者のうち70%が生成AIを最重要の投資項目としていると回答しました。また、半数以上の経営者(52%)が3~5年のうちに投資利益を見込んでいると回答し、AIの限りない可能性への経営陣の自信を示しています。

CEOや他のリーダーにとっての課題は、技術的および倫理的なリスクを無視せずに、可能性を受け入れる真に戦略的なAI戦略を策定する事です。今回の調査では、リーダーの半数以上(57%)がAIの実装によって生じる倫理的な課題を懸念しており、KPMGのGlobal Tech Reportでは、同じく半数以上(55%)の組織が、AIシステムの意思決定プロセスへの懸念から自動化への進展が遅れていると報告しています。

Human-Centric AI and the Workplace パネルディスカッション

2024年1月に開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)において、AIの動向が主なトピックの1つとして話題を集めました。AIをどのようにして「人間中心」にするのか。信頼性を保ちリスクを軽減する為にはどうしたらよいのか。ビジネスはAIによってより共感できるものになるのか。組織はどうやって、AIの旅に人々を連れて行くのか。

AIの先駆者(マイクロソフト副会長兼社長 ブラッド・スミス氏、BP(英国石油公社)イノベーションおよびエンジニアリングEVP リー・アン・ラッセル氏、HSBCグループ首席執行役員 ジョン・ヒンショー氏)をパネリストに迎え、KPMGインターナショナルのデビッド・ローランズが紐解きます。

このパネルディスカッションでは、企業がAIに関して取ることができる政策とガバナンスの行動についてのインサイトを提供し、現在のAIに関する意思決定が将来の労働にどのような影響を与えるかについての先見性を提供しています。

労働におけるAIの現状、その利点やリスク、各社でのAIの適用状況についてといった現状の整理に加え、カルチャーとしてのAI、戦略としてのAI、そして倫理的なリスク、AIの枠組みのなかでの人間の重要性について等、幅広いディスカッションが繰り広げられました。

ハイライト

  • Human in the Loopを実現するためのデザイン
  • 技術が進歩するにつれてコントロールがますます難しくなる
  • ガバナンスの重要性
  • AIのインパクトについて。何を期待し、何が起こると予想するか?
  • 次世代への影響。消える仕事、生まれる仕事、変わる仕事について

お問合せ