ブラジル:相互承認協定(ARM)をブラジル及びアメリカ合衆国間で締結
この度、ブラジルは新たにアメリカ合衆国との相互承認協定(ARM)を2022年9月16日に締結しました。これにより、OEA制度の認定を受けた企業は、締結国間での貿易業務における税関手続きがより円滑に進む等のメリットを享受することが期待されます。
ブラジルは新たにアメリカ合衆国との相互承認協定(ARM)を2022年9月16日に締結しました。
この度、ブラジルは新たにアメリカ合衆国との相互承認協定(ARM)を2022年9月16日に締結しました。これにより、OEA制度の認定を受けた企業は、締結国間での貿易業務における税関手続きがより円滑に進む等のメリットを享受することが期待されます。
KPMGブラジルでは、当該協定の内容を記載したニューズレターBrasil e EUA assinam Acordo de Reconhecimento Mútuo - KPMG Brasil (home.kpmg)(ポルトガル語)を発行しました。
以下、ニューズレターの日本語訳です。
2022年9月16日、ブラジルは新たにアメリカ合衆国との相互承認協定(ARM)を締結しました。
ブラジルはこれまで、アルゼンチン、ボリビア、チリ、コロンビア、コスタリカ、グアテマラ、パラグアイ、ペルー、ドミニカ共和国、メキシコ、中国、ウルグアイとARMを締結しています。
ARMがもたらすメリットとして以下が挙げられます。
- 相手国の税関が発行するOEA認証の承認
- 貨物の優先的な取扱い、それに伴う保管コストの削減
- 相互にベネフィットを付与することへのコミットメント
- リードタイムの改善
- 国際貿易におけるOEA認定事業者の競争力向上
当該協定により、OEA認定事業者はそれぞれの認定種類に適用されるリスク基準に応じて、港湾、空港および陸路での検査に要する期間の短縮の恩恵を享受することが可能となります。
なおブラジルでは輸入業者に向けた認定(OEA-C2)、および輸出業者、輸送業者、フォワーダー、税関の管轄下にある保税地域で貨物を保管する業者に向けた認定(OEA-S)の、2種類のOEA認定が導入されています。
新たなARMの締結は、ブラジル税関当局が現代の国際的なトレンドである多国間協定の締結に対して、前向きな姿勢を持っていることを示唆しているものと言えるでしょう。
KPMGブラジルではOEA制度の認定、モニタリング、計画立案および再認定に関するプロジェクトを遂行する専門チームを有しています。OEA制度に関するご質問がありましたらお気軽にお問合せください。