ブラジル:相互承認協定(ARM)の締結による税関手続きの迅速化およびコスト削減

2022年5月18日、ブラジルはOEA制度における相互承認に関する協定を締結しました。これにより、OEA制度の認定を受けた企業は、締結国間での貿易業務における税関手続きがより円滑に進む等のメリットを享受することが期待されます。

OEA制度の認定を受けた企業は、締結国間での貿易業務における税関手続きがより円滑に進む等のメリットを享受することが期待されます。

2022年5月18日、ブラジルはOEA制度における相互承認に関する協定を締結しました。これにより、OEA制度の認定を受けた企業は、締結国間での貿易業務における税関手続きがより円滑に進む等のメリットを享受することが期待されます。

KPMGブラジルでは、当該省令が規定するモニタリングおよび検証に関する細則を記載したニューズレターを発行しました。

Acordo de Reconhecimento Mútuo (ARM) agiliza o despacho aduaneiro brasileiro e reduz custos das empresas(ポルトガル語)

以下、ニューズレターの日本語訳です。

相互承認協定(ARM)の締結による税関手続きの迅速化およびコスト削減

2022年5月18日、ブラジルはアルゼンチン、ボリビア、チリ、コロンビア、コスタリカ、グアテマラ、パラグアイ、ペルー、ドミニカ共和国、ウルグアイと、新たに相互承認協定(ARM)を締結しました。同国は既に、ペルー、メキシコ、ボリビア、メルコスール、中国と同様の協定を結んでいます。

ARMとは、互換性のあるOEA(認定事業者)制度を導入している二国間または多国間で締結される協定の一種です。ARMを締結する目的は次の通りです。

  • 相手国の税関が発行するOEA認証の承認
  • 貨物の優先的な取扱い、それに伴う保管コストの削減
  • 相互にベネフィットを付与することへのコミットメント
  • リードタイムの改善
  • 国際貿易におけるOEA認定事業者の競争力向上

当該協定により、OEA認定事業者はそれぞれの認定種類に適用されるリスク基準に応じて、港湾、空港および陸路での貨物検査の回数を削減するベネフィットを享受することが可能となります。なおブラジルでは輸入業者(OEA-C2)および輸出業者(OEA-S)への認定が導入されています。

これらの動きは、国際的な流れである多国間協定の締結に対してブラジル税関が前向きな姿勢を持っていることを示唆しているものと言えるでしょう。

KPMGブラジルでは、OEA制度の認定、モニタリング、計画立案および再認定に関するプロジェクトを遂行する専門チームを有しています。OEA制度に関するご質問がありましたら、お気軽にお問合せください。

お問合せ