メンバー紹介 - 篠原 加奈子
IT監査 マネジャー 2008年入社 ※取材内容、および登場する社員・職員の所属・職位は取材当時のものです。
IT監査 マネジャー 2008年入社
女性として、技術者として、次のステップを目指す。
IT監査 マネジャー 2008年入社 篠原 加奈子
システムエンジニアが歩き出した、監査業界への道。
前職は、システムエンジニアでした。システムインテグレーション関連企業で、主に会計システムや会計周辺システムに携わっていました。要件定義から始まり、開発から導入、さらには導入後のヘルプデスクや運用業務など、幅広い領域に関わりました。また、担当したクライアントも通信業や製造業、運送業など多種多様。バリエーション豊かな業種でシステム導入経験を積むことができました。
多岐にわたる業務を通じ、多くのノウハウを得られる環境ではあったのですが、長期的なキャリアを意識した際、次第に「自分の専門分野を、もっと高めてみたい」と考えるようになりました。また、女性として迎えるライフイベントを経ても、長く勤めることができる環境を求めていました。このような状況下でさまざまな企業を比較検討した際、監査法人、中でもあずさ監査法人は、様々な制度が整っており、長くキャリアを培っていけるのではないかと考えました。また、面接や採用のサポートに際しても優しく丁寧にご対応下さり、その点も好印象でした。
学ぶこともやりがいも、たくさんある職場。
現在は、会計監査をITの側面からサポートするIT監査部に所属しています。会計士と密接に連携を取りながら、IT統制リスクの監査をおこなうこの組織は、あらゆる企業のシステムがIT化する昨今、重要性が高まっている部署。会計処理に関わるシステムの正確性・正当性を監査するために、順守すべき基準を満たすシステムデザイン・構造になっているか、また、それらが正しく運用されているかを確認しています。
担当している企業は10社前後で、クライアントごとに数名から十数名のチームを組成し、IT監査をおこないます。毎日のようにクライアントの元へ出かけ、担当者へのインタビューを実施するその仕事は、前職とはまったく異なるもの。苦労や驚きも多いですが、IT監査を通じて企業や社会の役に立てているという実感があり、やりがいに溢れています。また、特定の会社におけるシステム開発に携わることが多かった前職と比べ、あずさ監査法人では業種や規模が異なる複数のクライアントに対する監査を同時並行で進めています。そのため、スケジュールやタスクの管理に関しては、学ぶことが多く、スキルの向上に役立ちます。加えて、業種ごとの業務知識や会計処理を常に勉強する必要があるため、成長を感じながらも忙しい毎日です。
実は入社前「監査法人という専門性の高い分野で、ちゃんとやっていけるのだろうか」と不安に思ったこともあったのですが、いざ仕事にとり掛かってみると、思いのほか前職の経験が活かせる場面が多いことにも驚きました。ITの知識はもちろんですが、システム開発プロジェクトにおけるチームマネジメント経験、さらにはITを通じたクライアントとのコミュニケーションなど「これは、あの時の感覚だ」と思い出すこともよくあります。
監査における、データ分析の重要性。
入社を決めた際のポイントでもありましたが、やはり女性としてのライフイベントを経ても長くキャリアを歩めるという点は、あずさ監査法人に入社して本当に良かったと思える点の一つです。産休・育休を経て復帰し時短勤務制度を利用して勤務している方が大勢います。また、周囲もそういった働き方を尊重しています。少しずつ女性のキャリアに対する理解が浸透してきたとはいえ、これほど女性が働きやすい文化が根付いている企業も珍しいのではないかと思います。
また、先ほどお話ししたように、システムエンジニアとしての経験が大いに活きるという点も、入社して感じた良さの一つです。もはや、ほとんどの企業において会計処理はシステム化されており、その情報はシステム内にデータとして蓄積されています。そのため、これらシステムにおける内部統制の評価はもちろんですが、近年はそれに加え、いわゆる“データ分析”の必要性も高まっているのです。あずさ監査法人には、長年さまざまな業種の企業を監査する中で蓄積された、業種ごとの会計データに見られる傾向や分析手法のナレッジがあります。IT監査部では、このような豊富なナレッジを会計士と共有し、さらにデータ分析シナリオをITの専門家の立場として提案することで、実際のデータ分析を進めていくのです。こうした業務はまさに、システムエンジニアとしての知見やノウハウが活かせるところ。過去の経験をしっかりと活かして、未来に向かって歩むことができるこの環境は、まさに探していた職場だと言えるのかもしれません。