納税の確実性に対する国家税務総局のコミットメント ——「中国事前確認制度年次報告書（2017）」の解読
納税の確実性に対する国家税務総局のコミットメント——「中国事前確認制度年次報告書（2017）」の解読
チャイナタックスアラート（中国税務速報）- 第2回, 2019年1月
国家税務総局（以下、「SAT」）は2018年12月6日に「中国事前確認制度年次報告書（2017）」（以下、「2017年度APA報告書」或いは「報告書」）を公布した。「2017年度APA報告書」の内容は中国の事前確認制度（以下、「APA」）の進展状況と、2005年から2017年までの統計データを中心とする。本アラートでは報告書の重要なポイントについて解読する。
報告書は、2017年におけるSATのAPA業務の推進状況及び実績を振り返り、SATの納税者に対する二重課税解消及び確実性へのコミットメントを報告している。2017年に締結したAPAは2016年よりやや少ないが、SATのAPAと相互協議手続（以下、「MAP」）を実施する人的リソースは2017年及び2018年に大幅に増加している。これはAPA/MAPを申請する多国籍企業が増加している傾向にあることを示している。
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