あずさ監査法人「非上場企業の会計不正リスク」に関する一橋大学・東京商工リサーチとの共同研究を公表
機械学習を用いることにより非上場企業の会計不正のリスクをスコアリングするモデルの研究成果をまとめ、公表しましたのでお知らせします。
機械学習を用いることにより非上場企業の会計不正のリスクをスコアリングするモデルの研究成果をまとめ、公表しましたのでお知らせします。
有限責任 あずさ監査法人(東京都新宿区、理事長:森 俊哉)は、国立大学法人一橋大学(所在地:東京都国立市、学長:中野 聡)、株式会社 東京商工リサーチ(所在地:東京都千代田区、代表:河原光雄)と共同で、機械学習を用いることにより非上場企業の会計不正のリスクをスコアリングするモデルの研究成果をまとめ、一橋大学ワーキングペーパー「機械学習手法を用いた不正会計予測:非上場企業データを用いた検討」として2021年6月22日付けで公表しました。
共同研究の目的
あずさ監査法人と一橋大学、東京商工リサーチは、ビッグデータに機械学習手法を用いることで、不正会計を高い精度で検知するモデルの共同研究を従来から行ってきました。
あずさ監査法人は当該研究成果から得られた知見を、適切な監査手続の立案・実施に活かすことを目的としています。
本研究の特徴
本共同研究は、開発済みの上場企業に対する不正検知モデルに加え、利用可能な情報が上場企業に比して乏しいことが想定される非上場企業に対しても、機械学習手法1の利用により不正会計の予測が実現可能であることを示唆するものです。
主な研究成果
- 上場企業に加えて非上場企業についても、機械学習手法の利用による適切なモデル構築により、不正会計予測が実行可能であることを示唆しています
- モデル構築にあたり、各企業の信用評点及び基本的な企業属性から構築される比較的小規模な変数群で、高い精度が実現できる可能性を示唆しています
一橋大学ワーキングペーパー「機械学習手法を用いた不正会計予測:非上場企業データを用いた検討」は以下からご覧いただけます。
https://www.fs.hub.hit-u.ac.jp/staff-research/workingpaper/
あずさ監査法人は、重要な不正・誤謬を看過しないという社会の期待に応えるため、監査の品質向上と効率化に取り組んでいます。今後も日本企業にとって最適となる監査ソリューションを日本で独自開発し、順次展開していきます。
1本研究で構築した不正会計予測モデルは、一橋大学とTSR による共同研究成果である特許「企業情報処理装置、企業のイベント予測方法及び予測プログラム」(特許番号:第6611068 号、特許取得日:令和1 年11 月8 日)の技術に基づいて実施されました。
あずさ監査法人について
有限責任 あずさ監査法人は、全国主要都市に約6,000名の人員を擁し、監査や各種証明業務をはじめ、財務関連アドバイザリーサービス、株式上場支援などを提供しています。 金融、情報・通信・メディア、製造、官公庁など、業界特有のニーズに対応した専門性の高いサービスを提供する体制を有するとともに、4大国際会計事務所のひとつであるKPMGのメンバーファームとして、146ヵ国に拡がるネットワークを通じ、グローバルな視点からクライアントを支援しています。